下半身の使い方 Ⅱ 【 腰を回す?回さない? ホントの腰の使い方 】

身体の使い方編

上達するために…

身体を使って打つ

上達を目指す上で、必ず耳ににする言葉ではないでしょうか?

ですが、どのようにすればそれが出来るのか?

どの動きが「身体を使って打つ」なのか?

なんだか良く分からないって人が大半だと思います。

今回は、「身体を使って打つ」を理解するための切っ掛けとして、腰の使い方を説明していきたいと思います。

 

「腰を回す」「腰を回さない」食い違う二つの意見…

腰の動きに対してアドバイスをされたとき…

「腰をしっかり回せ!」と言う人と、「腰は回しちゃいけない!」と言う人がいます…

しかも… どちらの人もかなり上手な人だとしたらあなたはどうしますか?

どちらを信じるか迷い… どちらかの人の意見を選ぶと言う形になるでしょうか?

…実は、この二つのアドバイス… どちらも間違っていない可能性があります!

「はっ?」

「何言ってんの?」

て思うかもしれませんが、この二つのアドバイスの背景には、「感覚でアドバイスしている」のか?「理論的にアドバイスしている」のか?「外見のアドバイスをしている」のか?「その人に合わせたアドバイスをしている」のか?などの違いが有るのです。

この中でも…

教えてる人が、自分の「感覚でアドバイスしている」場合、一人一人意見が違うことが多くなります。

これは、感覚と現実の動きには違いが有り、その感じ方は人によって違っていることから起こります!

これが、名選手が名コーチになれないと言われる理由の一つだと僕は思っていますが…

 

感覚と現実の動きの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。

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これから説明する動きを理解できれば、なぜその食い違いが起こるのかも少し分かってくるかもしれません!

しっかり意識できれば、スキルアップにもつながると思うので、ぜひ身に付けてみてください!

 

【腰の使い方】に必要な姿勢『 パワーポジション 』

【腰の使い方】を身に付けて行く上で、重要になってくるのが『パワーポジション』です!

この姿勢が、出来ているのと出来ていなうのとでは、身体の動かし方に大きな違いが生まれます。

今回紹介する【腰の使い方】は、『 パワーポジション 』がしっかり出来ていることを前提に説明して行きます。

まだ身に付いていないと言う方は、下の記事を見てしっかり身に付けてください。

  

『パワーポジション』を身に付けてないと言う方は、こちらの記事をどうぞ。

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腰の使い方①【 左右の腰を入れる動き 】

「腰を入れる」と言う言葉を聞いたことが有るでしょうか?

下半身の動きとして、まず行えるようになりたいのがこの「腰を入れる」です。

この動作は、下半身と上半身の動きを連動させるかなり重要な動きで、これが出来るかできないかで身体の動きは大きく変わります。

それでは、基本的な腰の動作と、上半身との連動を動画で説明していますのでご覧ください。⇩

  

いかがでしょうか?

腰の動きと、上半身への連動はイメージ出来ましたか?

『マッハパンチ』まで出来るようにならなくても、腰の動きによって手が動かせる感覚を身に付けることが出来れば、身体を使ってスイングするための大きな切っ掛けになると思います。

 

腰の使い方②【 重さを伝える動き『抜き』のパワー 】

・力まない力の入れ方『抜き』

腰の動かし方を意識したスイングを説明する前に、「腰を入れる」がどれだけ凄い動きかを説明したいと思います。

こちらの動画をどうぞ!(※ヤラセではありませんので疑いの心は捨ててごらんください(笑))⇩

「腰を入れる」の凄さが分かっていただけたでしょうか?(笑)

これは古武術の『抜き』と言われる力の伝え方で、『重心』移動を股関節で上手く支え、コントロールすることで、上半身の捻りを生み信じられないパワーを生み出すことが出来ます!

 

・身体を使うのは外側ではなく、内側!

一般的に「身体を使う」と聞くと、身体の外側の動きを想像する人がほとんどだと思います。

しかし実際は、外側ではなく身体の内側の動きを利用します!

よく聞く「体重移動して打つ」なんかも、「体重を右足から左足に移動させて打つ」みたいな身体を移動させるような動きではなく、身体の中の重さ『重心』の動きを使って、身体の重さをパワーとして伝えることなのです。

動画のような本格的な『抜き』の動きを身に付けるのは簡単ではありませんが、このような力の伝え方があることを知っておくことで、スイングのイメージや力の伝え方の発想が違ってくるのではないかと思います。

もし『抜き』の感覚を身に付けたいと言う方は、少し前に書いた《『パワーポジション』を利用した下半身のトレーニング20選!!》の中で紹介した【 18~20 身体の使い方系スックワット 】を練習すると良いと思います。

【 18~20 身体の使い方系スックワット 】を確認したいと言う方は、こちらの記事をどうぞ。

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腰の使い方③【 下半身と上半身の繋がり 】

下半身を使う上で意識したいのは、上半身との繋がりです。

身体を使うときのイメージをしっかりしたものにするためにも、この繋がりをしっかり理解して行きましょう。

それでは下の写真で説明していきます。⇩

ⅰ 下半身と上半身の繋がりはクロスしている!

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写真A‐Ⅰ

基本的に考える下半身と上半身の繋がりは、右足は右上半身、左足は左上半身ではないでしょうか?

しかし本来の下半身と上半身の関係は、右足は左上半身と、左足は右上半身という具合にクロスして繋がっています。

この繋がりを理解することが出来れば、よりしっかりした動きのイメージが出来るようになると思います!

ⅱ 腰を引くことは、上半身を前に出すこと!

写真A‐Ⅱ

下半身と上半身の繋がりがクロスしていることを理解した上で、下半身と上半身は反対に動いて力を出していることも理解しておきましょう!

腰の動きで上半身に力を伝える動きは、「右腰を後ろに引くと、左肩が前に出る」「左腰を後ろに引くと、右肩が前に出る」と言う流れです。

この動きが理解できれば、腰の使い方②で説明した『抜き』で後ろに行く力を、前に伝えるイメージが出来てくるのではないでしょうか?

つまり『抜き』を起こした腰とは反対側の上半身が前に力を伝える動きこそが腰を使ったパワーの出し方なのです!

 

腰の使い方④【下半身で作る「上半身の捻り」 】

下半身と上半身の繋がり理解出来たら、前に押しを作る上半身の動きをイメージしてみましょう。

それでは下の写真で説明していきます。⇩

ⅰ 壁を作り、捻り方をイメージする!

上半身の捻りをラケットで説明します。

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写真B‐Ⅰ

上の写真は、ラケットのヘッドに手で壁を作り回した動きです。

軸を真ん中に置いてただ回すだけだと、ラケットヘッドとグリップが入れ替わるだけで大きな力は発生しません。

それを写真B-1のように、前に壁を作り、そこを支点に回す動きをすれば、更に前に大きく動かすことが出来ます。

この動かし方ならグリップの部分に重さが伝わり、前に押し出すことが出来る強い動きになるのです。

ⅱ 前に振り出す上半身の捻り

ラッケットで表した動きを上半身の動きと合わせてみましょう。

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写真B‐Ⅱ

ラケットで説明した動きと同様に前に壁を作り回しています。

設定した左側の壁よりも、右肩の方が前に出ているのが分かると思います。

この動きが体重を前に乗せる上半身の捻りです。

ⅲ 股関節の『抜き』が上半身の捻りを生む

それでは、ここまで説明してきた上半身の捻りを、下半身の動きで説明します。

写真B‐Ⅲ

上の写真は、右腰(青)と左腰(赤)の動きを矢印で表しています。

その中でも特に注目したいのが、左腰が後ろに引かれる動き(赤矢印)、股関節の『抜き』です!

この動きが左側に壁を作り、前に重さを伝える上半身の捻りを生み出しているのです。

 

それでは腰の使い方③腰の使い方④を詳しく動画で説明してるのでご覧ください。⇩

 

腰の使い方⑤【「腰を入れる」動きで作る身体の構え 】

ここまで、下半身と上半身との連動を説明してきました。

それを理解した上で、改めてスイングする時の【腰の使い方】を説明して行きたいと思います。

それでは、テークバック時に意識する身体の構え、「腰を入れる」を下の写真で確認してみましょう。⇩

フォアハンドストロークの構え「右腰を入れる」(右利き)

写真C‐Ⅰ

これはフォアハンドストロークを打つ時の下半身の構えです。

右側だけ『 パワーポジション 』の姿勢を作るイメージで、重心を支えます。

それと同時に上半身の捻りを作り、左肩を入れた姿勢を取ります。

バックハンドストロークの構え「左腰を入れる」(右利き)

写真C‐Ⅱ

これはバックハンドストロークを打つ時の下半身の構えです。

フォアとは逆に左側だけ『 パワーポジション 』の姿勢を作るイメージで、重心を支えます。

こちらも上半身をしっかり捻り、右肩を入れた姿勢を取ります。

身体を使ったショットを打つためには、下半身の構え「腰を入れる」をまず行う必要があります!

最終的に手からテークバックするのではなく、素早く「腰を入れる」ことで構えを終わらせ、下半身主導でスイングを行えるようになることが理想です!

 

腰の使い方⑥【 踏み込み足の『抜き』でスイングする 】

次に、股関節の『抜き』を意識した身体を使ったスイングを、下の写真で確認しましょう。⇩

フォアハンドストロークの腰を使ったスイング「左股関節の『抜き』」(右利き)

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写真D‐Ⅰ
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写真D‐Ⅱ

これはフォアハンドストロークのスイング時の下半身の動きです。

写真C‐Ⅰ「右腰を入れる」構えの状態から重心移動をし、「左股関節の『抜き』」を行うことで、前に振り出す「上半身の捻り」を起こします。

この動きが、ボールに体重を乗せることが出来る、身体を使ったスイングを生み出します。

バックハンドストロークの打点からフォロースルー「右股関節の『抜き』」(右利き)

写真D‐Ⅲ
写真D‐Ⅳ

これはバックハンドストロークのスイング時の下半身の動きです。

写真C‐Ⅱ「左腰を入れる」構えの状態から重心移動をし、「右股関節の『抜き』」を行います。

これによってフォア同様、前に振り出す「上半身の捻り」が起こり、身体を使ったスイングを生み出すことが出来ます。

左右の腰の動きと、スイングの関係性が理解できて来たでしょうか?

正確には、右と左の動きは同じではありませんが…それはまた違う機会にお話しします…

 

腰の使い方⑦【 全てのショットに使える腰の動き 】

それではここまで説明してきた動きを他のショットにも当てはめてみましょう!

身体を使ったスイング動作はストロークのスピンやフラットだけではなく、スライスやボレー、サーブでも行われています!

「腰を入れる」構えと、上半身を回す『抜き』の動きを上手く使うことで、全ショットのスキルアップに繋がると思います。

 

・下の動画で紹介しているショット一覧

ⅰ 片手バックハンド

 

ⅱ スライス

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フォアハンドスライス

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: InShot_20201228_142552809-e1609520924403-1024x625.jpg

バックハンドスライス

 

ⅲ ボレー

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フォアボレー

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: InShot_20210102_022737749-e1609522283820-1024x627.jpg

バックボレー

 

ⅳ サーブ

 

それでは腰の使い方⑤~⑦までを更に詳しく動画で説明してるのでご覧ください!⇩

 

腰の使い方[ 番外編 ]【 実践的なショットを身に付けよう 】

さぁ!

ここまで理解できた人のための応用編です!

これをイメージ出来ているのといないのとで、大きくプレーが変わるかもしれません!

 

・動画で紹介しているショット一覧

ⅰ オープンスタンス

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オープンスタンス(フォア)

 

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オープンスタンス(バック)

 

ⅱ バックフット

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バックフット(フォア)

 

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: InShot_20201230_114922981-e1609524341970-1024x545.jpg

バックフット(バック)

 

それでは腰の使い方[ 番外編 ]を動画で説明してるのでご覧ください!⇩

 

ここまでの動画に関連した記事をどうぞ。

 

まとめ

身体の使い方を身に付けるとき、身体の中の動き(感覚的な動き)と、外から見た外見的な動きの両方を意識する必要があります。

腰の使い方の感覚的な動きは、腰を回すのではなく、引いたり出したりする縦の動きです!

それを外見的な動きから見ると回している動きになるのです!

 

今回紹介した腰の使い方は、少し難しい内容だったかったかもしれません…

ただ…

腰が開いてしまったり、慌てた動きをしている初級者の方から…

もっと上手くなりたいと、ストイックに取り組む上級者の方まで…

意識すれば上達の切っ掛けになる要素が詰まってると思います!

仮に、すぐ身に付けることが出来なかったとしても…

こういった動きの意識をすることで、一つ一つの動きが変わって行くのだということが伝わったら良いなと思います。

 

自分自身の能力を進化させ、成長させようと考えたとき…

身体の使い方を意識することは、とても大切だと思います!

自分の可能性を信じ、更に上達するためにぜひ身に付けてみてください!

 

今日はここまで!

 

~おしまい~

 

  

 

『肉が食いたい』って人は必見!!

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こんにちはカタルです。 ぼく… やっぱり肉が食べたいんです… 肉なしでは生きていけないんです… 肉ぅぅぅー 肉をくれぇぇぇーーー!! … はい と言うことで(どういうことだ?w

 

 

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