こんにちはカタルです。
これまで…
コーチとして、何度か経験した喜びの瞬間が有ります…
それは…
教え子が一つの大会の中で成長し、その成果を発揮する瞬間に立ち会えた時です!
今回は、そんな瞬間を久々に味わった、全国選抜関東予選での3日間の出来事を二部に分けて書いてみました。
まずは第一部、関東予選の( 前日 ~ 1日目 )の出来事です。
教え子の、試合前や試合中の状態や、大会期間中の練習内容やアドバイス、観戦中の僕の心境なんかも書いています…
ご気軽にご覧ください。
関東大会を利用して…
つい先日、U12の全国選抜関東予選が開催されました。
今回、一人の選手が出場し、僕がコーチとして帯同しました。
出場したのは、関東大会初出場の小学4年生…
これまでの戦績はほとんどなく、県大会でも、最後の一枠を何とかものにしたぐらいの実力の選手です…
僕は、関東大会などの大きな大会に帯同するとき…
『 この場を利用して、選手を上達させてから帰りたい! 』
そう思いながら練習したり、話をしたりします。
これまでも、関東大会や全国大会などの独特な雰囲気の中で成長し、レベルアップした教え子を、数多く見てきました…
今回も、気持ちは同じです!
まだ、技術も経験も実績も乏しい教え子ですが、ここでしか学べないものを感じとりながら成長して欲しい…
それを本人にも伝えた上で、試合会場での練習を行いました。
試合前日の練習…
試合の前日の練習でまず行ったのが、自分が一番自信のあるショットとコースの確認です。
緊張感で頭が真っ白になったり、プレーが上手く行っていない時などに、自分のやるべきことを思い出し、落ち着いたメンタリティーでプレー出来るようにするために、自分の【 軸となるプレー 】を作っておくことはとても大切です!
これは、日頃の練習でも、意識していることなのですが…
こういう場面だからこそ、より意識を強く持ってプレー出来るようになったりするものです。
【 軸となるプレー 】を中心に、ゲームを組み立てるイメージと、その中でのミスの減らし方を確認。
突っ込んだり慌てがちになる、チャンスボールのタイミングと狙い方の修正。
課題であるサーブのタイミングの確認と修正。
リターン練習。
試合の中での注意点として…
今まで40-40の場面になると、狙いすぎたサイドアウトや、打ちすぎたロングアウトなど、ポイントを取り急いだ感じのミスが多くなってしまていたので、なるべく我慢強くラリーして相手にミスさせたり、本当に攻撃出来るチャンスが来るのを待ってからヒットしに行くようにアドバイスしました。
2時間の練習後、他のクラブの選手と練習試合を行いました。
2人の選手とマッチ練習をさせてもらいましたが…
仕上がりは上々!
完ぺきとは言えないまでも、練習で確認したことが出来てきていて…
明日の試合でのプレーがどうなるのか、とても楽しみになりました。
朝練…
試合当日、外は大雨でしたが、試合開始の時間ぐらいで止む予報…
朝練を一緒にやる約束をしていた他のクラブのコーチが、急遽インドアコートを取ってくれたので、予定通り朝練を行いました。( ありがとうございますm(_ _)m )
一通りアップをした後、マッチ練習をしましたが、昨日の練習とは打って変わり、あまりいい状態とは言えない出来でした…
試合前の緊張感からか、足が止まってボールに入れておらず…
無理やり打ったり、狙いすぎたりでミスを連発…
要所要所でダブルフォルトもしてしまう心配な状態でしたが…
強くは言わず、昨日練習した、緊張感の中で頼れる自分のプレーと、ミスを減らす考え方や意識の確認…
崩れがちなサーブのタイミングを少し修正し、試合開始を待ちました。
1回戦を乗り越えろ…
雨は予報より少し長引きましたが、2時間遅れで試合が開始されました。
教え子は、朝食を食べた後、緊張感から気持ちが悪くなり、一回吐いてしまったとのこと…
(えっ!吐いたの!?)
(まぁ…緊張するよな…)
(普通の小学4年生だったら、こんなプレッシャーを味わうことなんて、まず無いだろうしな…)
1回戦の相手は、実績も同じぐらいで勝つチャンスがありそうな相手…
本人もそれを感じているからこそ、より緊張感が増しているのかもしれません…
試合が始まり、ウォーミングアップのラリーや、サーブレシーブを見る限り、実力通りのプレーが出来れば勝てるチャンスは十分にありそうです。
しかし…
試合が始まってみると…
足が全く動いておらず、プレーにキレがありません…
相手のフラット系のショットに対応できず、振り遅れのミスを連発…
時折見せる良いショットも、相手の当て損ねが浅くなり、それを取れずに失点するなど…
悪い流れのまま、一気にゲームを放されてしまいます…
上手くプレーできていない教え子の姿を見ながら…
( 試合に入る前のアップをもう少しさせるべきだったか…? )
( 序盤の入り方のアドバイスも必要だったか…? )
( いや~…このままのプレーで最後まで行ってしまうのかぁ~… )
などと、走馬灯のような後悔が駆け巡りました…
一通り後悔した後、半分負けを覚悟しながら観戦を続けていましたが…
変化は突然起こりました!
良いプレーもほとんど無く、1ゲームも取れないまま迎えた相手のサービスゲーム…
その時、急に思い出したかのように、前日練習していた【 軸となるプレー 】をし始めたのです…
( おっ!これは!可能性が出て来たかも! )
相手のミスも有って…
ポイントはノーアド 40-40…
ここで、練習していた我慢強いラリーで相手にミスをさせ、何とか1ゲームを取り返します…
(よし!ちゃんと40-40を取り切れたな。)
(こっからだ!)
このゲームを切っ掛けに、教え子のプレーが安定し始め、相手の癖や、コースを読んだかのようなプレーで、ファーストセットを逆転で取ることに成功します…
(ふー…)
(序盤はどうなるかと思ったけど… 落ち着いてからのプレーは悪く無かったな。)
(このまましっかり勝ち切りたい!)
セカンドセットに入ると、ファーストセットとは逆の展開となります…
相手がほとんどポイントを取ることが出来なくなり…
マッチゲームも危なげなく取り切り…
見事1回戦突破です!
(うん!セカンドセットはなかなか良かった!ナイスプレーだ!)
恵みの雨…
教え子の勝ちが確定した後すぐに、僕は、次の対戦相手の試合を見に走りました。
その日のうちに行われる予定の2回戦の相手は、シード選手!
厳しい戦いになるのは目に見えていますが、少しでも対策が練れるならと考えたのです。
試合は、ノーシードの選手も強く、ファイナルセットに突入していました。
流れ的には、ノーシードの選手が押していましたが、シード選手の粘り強さが徐々に効いて来た形で、逆転勝利でシード選手が勝ち切りました。
その試合を見た印象は…
今日の後半のプレーが出来たら行けなくは無いかな…
でも…
最後の粘りは厄介…
このまま戦えば、部が悪いのは間違いないだろうな…
この短時間で対策を練るのは、今のレベル的にもチョット厳しかな…
そんな時、舞い込んで来たのが…
「 雨で開始が遅れたので、2回戦は明日行います 」
という連絡でした…
( おっ!!これは…♪ )
(シード選手の対策が練習できる!)
(勝てるチャンスあるかも!)
テニスの神様…
次の対戦相手のプレーを確認た後、1回戦を突破した教え子に、今日の試合でのアドバイスをしました。
僕「前半は足が全く動いてなくて、ボールとの距離もタイミングも全く合っていなかったよ。」
教え子「緊張して全然ダメでした…」
僕「これはアップ不足だったことも有るから、試合前のアップの仕方をもう少し改善した方が良いね!」
教え子「はい…」
僕「それでも苦しかった序盤のプレー中に、しっかり【 軸となるプレー 】をし始めたのは良かったよ!あれが落ち着いてプレーする切っ掛けになったね。」
教え子「最初…頭真っ白で… コートチェンジの時に、やることを思い出しました…」
僕「それは…思い出せてよかったな!危ない危ない(笑)」
教え子「はい…(笑)」
僕「後半のプレーは、相手のパターンや得意コースに上手く対処出来てて良かったよ。ミスも少なかったしね!」
教え子「ハイ!結構落ち着いてプレー出来ました!」
僕「2回戦が明日になったおかげで、明日の相手の対策が出来るし、この関東大会の雰囲気の中でまた練習が出来るのは大きいよ!」
僕「これはきっと、テニスの神様が、『 もっと上手になって良いんだよ 』って言ってくれてるんだよ!良かったな!(笑)」
教え子「ハイ!(笑)」
僕「明日、もし今日の後半ぐらいのプレーが最初から出来たとすれば、勝てるチャンスは十分あると思うから、明日の試合前のアップは、今日より入念にやろう!」
僕「コーチもやり方を教えながら一緒にやるから、身体の準備だけじゃなくて、試合に入る心の準備もするつもりでやるんだよ。」
教え子「ハイ!」
僕「よし!じゃあ練習しよう!」
教え子「ハイ!」
午後の練習は、試合の後なので1時間行いました。
明日の相手の対策として、鋭く打ってくるフラット系のボールに振り遅れないための構えとタイミングの調整、足の入り、それを動きながらでも行えるように練習。
試合で、どうしてもタイミングが崩れてしうサーブを、重点的に練習。
少し慌てて、狙いすぎたり、ヒットしすぎてしまう、チャンスボールでのタイミングの取り方と考え方の確認。
練習の最後に少し、明日の相手の特徴と対策を話し、その日の練習を切り上げました。
…(関東予選 2日目)に続く…
今日はここまで!
~おしまい~
『肉が食いたい』って人は必見!!
こんにちはカタルです。 ぼく… やっぱり肉が食べたいんです… 肉なしでは生きていけないんです… 肉ぅぅぅー 肉をくれぇぇぇーーー!! … はいッ! と言うことで(どういうことだ?w…
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