リラックスってどんな状態?脱力とは違う「キープ」と言う感覚!

身体の使い方編

こんにちはカタルです。

 

「力を抜いて、リラックスしてボールを打ちましょう!」

 

これは、上達する上でよく耳にするアドバイスだと思います。

 

この「リラックス」した状態と言うのは、テニスに限らずどのスポーツの中でもとても重要で、一流のアスリートであればあるほど、力みの無いしなやかな動きで、素晴らしいパフォーマンスを発揮しています。

 

しかし…

そう思っていても力を抜くことが出来なかったり…

ただ力を抜くだけでは動きがバラバラになってしまい、中々良いプレーに繋がって行かないのが現実ではないでしょうか?

 

では…

この良いパフォーマンスを生み出す「 リラックス 」した状態とは、どのような物なのでしょうか?

 

今回は、この「 リラックス 」した状態の作り方として、力みの無い状態で力強い形を作り出す「 キープ 」と言う感覚について説明して行きたいと思います。

この「 キープ 」した状態こそが、スポーツにおける「 リラックス 」した状態と言えると思いますので、是非身に付けてみて下さい。

 

「 キープ 」は「 脱力 」では作れない!

「 リラックス 」と共に、力を抜くと言う意味合いでよく使われている「 脱力 」と言う言葉が有ります。

これは、前に書いた記事、《 筋肉は操縦者!重さがパワー!リラックスする本当の意味とは… 》の中でも書いているのですが…

基本的に「 リラックス 」「 脱力 」は別物で、受ける印象も違います!

 

詳しい内容はこちら⇩

身体の使い方の記事

筋肉は操縦者!重さがパワー!リラックスする本当の意味とは…

真髄とも言える言葉… 「筋肉は操縦者… 重さがパワーだぞ!」 …僕が身体の使い方を学んでいた時、師匠に良く言われた言葉です! これは…身体の使い方を身に付ける上での真髄とも言える言葉だと思っています!

 

言葉の意味としても… 

「 リラックス 」とは…

⇨ 緊張を解くこと。

  くつろぐこと。

  体や心が張り詰めた状態ではないこと。

 

「 脱力 」とは…

⇨ 身体から力が抜けて、ぐったりしてしまうこと。

  意欲や気力が萎えること。

  気持ちの張りが無くなること。

 

となります…

そもそも「 脱力 」した状態事態が、あまり良い物では無いのがお判りでしょうか?…

 

言葉の印象としても、「 脱力する 」だと、全身の力をダラっと抜いた状態を連想してしまい、プレー自体もダラダラしたものになりがちです…

そして、この全身の力をダラっと抜いた「 脱力 」状態では、今回紹介する「 キープ 」と言う感覚を作り出すことは出来ないのです。

 

力強く、しなやかに動かせる状態「 キープ 」!

それでは、「 キープ 」についての説明をして行きたいと思います。

 

まずはこちらの動画をご覧ください。⇩

いかがでしたか?

この「 キープ 」と言う感覚は、力を抜いているのに、筋肉を力ませた状態よりはるかに強く、かつしなやかに動かすことが出来る状態です。

この状態こそが、パフォーマンスを向上させる「 リラックス 」の極意と言ってもおかしくないと思います。

 

それでは、復習もかねて写真でもう一度確認してみましょう。

1. 「 リラックス 」から生まれる強い姿勢「 キープ 」

それでは、写真‐① をご覧ください。

写真‐①

この姿勢は、重い荷物を運んだりする時の肘の形などをイメージしたものです。

この状態で、上から重さを加えられた時…

肩や腕などの外側の筋肉を力ませて支えようとするのではなく…

外側の力みを無くし、身体の内側の力で形を作っている状態にすることを…

形を「 キープ 」している状態

と言います。

これが、スポーツにおける「 リラックス 」の本質とも言える力の入れ方なのです。

写真‐②

この 写真‐② は、「 キープ 」した状態の腕に、上から力を加えています。

これは、力を入れている感じが無いのにも関わらず、全く形を崩すことのない、とても強い状態です。

 

この時、上から加えられる力に抵抗するように、肩や腕に力を入れると…

写真‐③

写真‐③ のように、最初は維持できていた肘の形も、徐々に維持できなくなります。

これは、筋肉を力ませ続けることで起こる筋肉疲労によるものです。

つまり、筋肉を力ませることが、逆に力が抜けて弱くなってしまう切っ掛けを作ることになってしまうのです。

 

それでは、サーブの形『 ゼロポジション 』でも見て行きたいと思います。

『 ゼロポジション 』の記事はこちら⇩

身体の使い方の記事

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写真‐④

この 写真‐④ でも、先ほどと同様に「 キープ 」した状態を作っています。

肘と肩の形をしっかり作り、筋肉を力ませていない状態で、力強い形を維持できています。

 

この時、肩や腕に力みが生まれてしまうと…

写真‐⑤

写真‐⑤ の様に、押された力に徐々に負けてしまいます。

 

これは手首でも同じで…

しっかり「 キープ 」した状態を作れていれば…

写真‐⑥

写真‐⑥ の様に、押し返しても負けない形を維持できるようになります。

 

逆に、力んだ状態にしてしまうと…

写真‐⑦

写真‐⑦ の様に、形を維持するのが難しくなってしまいます。

 

そして、この「 キープ 」した状態の存在が理解出来れば…

ラケットを握る指でも、同じように「 キープ 」を行うことが出来るのがイメージ出来ると思います。

たまに、力強くスイングして、ラケットを投げてしまっている人を見かけますが…

これは、力んで握り続けたことで疲労が溜まって起こったり…

力を抜こうとしてダラっとした状態でスイングして起こったりしています。

ラケットを持つ指を握りしめたり、ゆるゆるにするのではなく…

写真‐⑧

写真‐⑥ の様に、力を抜いて形を「 キープ 」した状態で握ることで…

「 リラックス 」して力強くスイングすることが可能になります。

 

そして、今回の動画の中では紹介できませんでしたが…

この「 キープ 」した状態の強さと固さを証明したのがこの写真-⑨ です!

写真‐⑨

これは、猫田さん(仮名)に「 キープ 」した僕の腕にぶら下がってもらった写真です。

つまり、この「 キープ 」と言う状態は、人がぶら下がっても崩れないぐらい強い形を作ることが出来る姿勢だと言うことなんです!

( 詳しい説明動画は、後日YouTubeで配信する予定の《 続・リラックスの極意》をご覧ください。)

 

2. しなやかに動く「 キープ 」の柔軟性

ここまで、「 キープ 」した状態の強さと固さを説明してきましたが…

この「 キープ 」した状態には、柔らかくしなやかに動かせると言う、まるで矛盾しているかのようなもう一つの特徴が有ります。

それでは、こちらの写真をご覧ください。

 

写真-⑩

この 写真-⑩ は、『 ゼロポジション 』の状態で肘を「 キープ 」させ、そのまま腕を前後に動かしたものです。

手先が柔らかく動いているのがお判りになるでしょうか?(写真だと分かりずらいですが…)

これが、力んで固めているのではなく、「 リラックス 」した状態で形を作っているからこそ起こるしなやかな動作です。

そして、この状態で投球動作を行えば…

写真-⑪

この 写真-⑪ の動きになります。

『 ゼロポジション 』「 キープ 」された腕を。身体の動きで前に動かし、その中で生まれた遠心力の働きで、手先が振り出されます。

つまり、この「 キープ 」する感覚を身に付けることで、身体を使った腕の振りをスムーズに行えるようになるのです。

 

 

3. 形状記憶された動き

「 キープ 」の最後の特徴は、形状記憶された振り戻しの動きです!

これを分かりやすく理解するための例として、違う競技であるボクシングのパンチ〈 ジャブ 〉で説明したいと思います。

それでは次の 写真‐⑫ をご覧ください。

写真-⑫

この〈 ジャブ 〉というパンチは、最速のパンチと言われています。

動いていないと少し分かりずらいかもしれませんが、しっかりと肘の形を「 キープ 」した状態を作り、体感を使う意識でパンチを打ち出すと、伸びた肘が、自然と元の形に戻る動きをします。

つまり、この「 キープ 」した状態は、一つの動作で、伸びて縮むと言う二つのアクションを起こせるようになるのです!

 

このことを応用してフォアハンドのスイングを行うと…

写真-⑬

写真-⑬ の様に、前に振り出されて伸びた腕が、自然と元の形に戻りながら振り抜く動きになります。

 

これは、サーブの動きでも同じで…

写真-⑭

写真-⑭ の様に振り戻しが起こり、それが鋭くて力強い振り抜きを生むのです。

 

そしてボレーでも、この形状記憶された状態を利用したスイングを行います。( 写真-⑮ を参照 )

写真-⑮

ここまでのストロークやサーブとは少し違いますが、肘の形と手首の形を「 キープ 」することで、スイングしたりボールが当たっても崩れない面の向きを継続させることが出来ます。

ちなみにこの手首の「 キープ 」は、ストロークやサーブを安定させるためにも、とても重要なので覚えておきましょう。

 

 

まとめ

今回は、「 リラックス 」した状態で力強くスイングするための感覚、「 キープ 」について説明しました。

この感覚を身に付けることが出来れば、身体を動かす感覚が大きく変わって行くと思います!

最初のうちは中々出来ない人もいると思いますが、コツを覚えてしまえばとても役に立つ感覚なので、是非身に付けてみて下さい。

 

 

今日はここまで!

 

~おしまい~

  

  

 

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