『 パワーポジション 』を知る
プロの選手と、一般のテニスプレイヤーとの一番の違いは、下半身の使い方といっても過言ではないと思います。
その下半身の使い方の基本として『 パワーポジション 』という姿勢が有ります。
『 パワーポジション 』は色々なスポーツやトレーニングの姿勢としても取り入れられ、動きの始まりの姿勢としても有名です。
プロの選手のサーブレシーブ前の姿勢をイメージできますか?
…そうです! あの中腰な姿勢です!
ロジャー・フェデラー選手やノバク・ジョコビッチ選手の『 パワーポジション 』はとても奇麗ですよね!
あの姿勢… 実はすごい姿勢なんですよ!
プロの選手は、プレー中、常に『 パワーポジション 』を保ち、あの信じられないスピードのフットワークや、強力なショットを生んでいます。
今回は、この姿勢を作るためのコツを、細かく説明していきたいと思います。
骨盤の位置を確認する!
それでは初めに、骨盤の位置と動かし方を確認して行きます。
これが分からないと始まらないところも有りますので、しっかり確認してください。
前屈の動きを利用して、動画で説明してますので。ついでに柔軟性も上げちゃってください(笑)
それではどうぞ…
骨盤の位置と動かし方は分かりましたか?
それでは本格的にコツを説明していきたいと思います!
姿勢の違い!胸骨と骨盤に注目!
『 パワーポジション 』を身に付ける上でまず大事なのは、骨盤(腰の骨)の動きです。
骨盤には、立ってる状態と寝てる状態があり、寝てる状態では『 パワーポジション 』を作ることが出来ません。
そしてかなり重要なのに、あまり知られていないのが、胸骨(胸の骨)と骨盤の繋がりです!
胸骨を動かすってこと自体あまり考えたこと無いかもしれませんが、胸骨の上げ下げが、骨盤の前後の動きに実は連動しているのです!
それでは下の写真で胸骨と骨盤の連動で起こる姿勢の違いを説明したいと思います。

骨盤が立った姿勢
胸骨を上に上げる動きをすると、骨盤が立ち、後ろに腰が引かれた姿勢になります。
堂々と見える姿勢で、ヨーロッパの人などはこの姿勢が基本姿勢になります。

骨盤が寝た姿勢
胸骨を下げた姿勢になると、骨盤が寝て、腰が前に出る姿勢になります。
日本人の基本姿勢はこの姿勢になることがほとんどです。
説明に出てきた、日本人とヨーロッパ人の姿勢の違いや特徴が気になる方はこちらの記事をどうぞ。
こんにちはカタルです。 今回は下半身の使い方を練習する上で、知っておくと良いかなと思うことを語っておこうかなと思います。 知っておきたい文化の違い 「日本人の文化は手の文化、ヨーロッパの文…
姿勢の違いは分かりましたか?
『 パワーポジション 』を身に付けろ!(骨盤と胸骨)
それでは『 パワーポジション 』の姿勢を作るまでの流れを説明していきたいと思います。
正面向きだと少し分かりずらいので、横から見た姿勢で説明していきます。
良い例と悪い例に分けて説明するので、見比べてみてください。

良い例
胸骨を上げることで、骨盤が立ち、腰が後ろに引かれます。
骨盤が腰に入ることで、足との繋がりが生まれ、膝が前に出なくなります。

悪い例
胸骨が下を向くことで、骨盤が寝て腰が前に出てしまいます。
骨盤が寝ることで、そのまま膝も前に出る姿勢になっていきます。

良い例
胸骨を上に向けたまま、骨盤が立った状態で腰を後ろに腰を後ろに引いていきます。
この時、膝を前に出さないように意識しましょう。
椅子に座るような意識で行うと上手くいくかもしれません。

悪い例
胸骨が下がり、骨盤が寝た状態で腰を落とすと、前に腰が出て行き、それと同時に膝も前に出て行きます。

良い例
胸骨と骨盤の形を保ったまま、更に腰を後ろに引いていくと、自然と腰が落ちて行き、膝も自然と曲がって行きます。
更に注意点として、背中はまっすぐに保ち、腰から反るような動きにはしないように気を付けます。
基本的には股関節で支えるのですが、裏腿(ハムストリングス)とお尻(大殿筋)で支える意識も必要です。
もし、前腿(大腿四頭筋)に負担が掛かってしまう場合は、上手く腰が入っていないので改善が必要です。

悪い例
胸骨が下を向き、骨盤が寝た状態で更に腰を落としていくと、腰が前に出て背中が丸まり、膝が前に大きく出る姿勢になってしまいます。
この姿勢になると、膝の負担がかなり大きくなり、前腿(大腿四頭筋)にも力が入ってしまいます。
これは膝を痛める原因の一つにもなるので気を付けないといけません。
違いは分かりましたか?
何度も説明している胸骨の上げ下げはかなり重要な動きです!
骨盤だけを意識してしまうと腰の反り過ぎになりやすく、腰痛を引き起こす事も有るので気を付けてください。
『 パワーポジション 』を身に付けろ!(膝の向き)
次は『 パワーポジション 』の姿勢を作る上で重要な2目の要素、膝の向きです。
『 パワーポジション 』は膝を出さずに腰を落としていくことが重要ですが、膝の向きを意識することでより効果的に姿勢を作れるようになります。
それでは下の写真で『 パワーポジション 』の姿勢を作るための膝の向きを説明したいと思います。

良い例
膝を薬指側に向ける!
つま先の向きは前を向け、膝の向きはつま先の向きより少し外側を向けます。
細かく言うと、親指の方向ではなく、薬指の方向に膝を向けます。
そうすると自然に膝が前に出なくなり、腰もしっかり入りやすくなります。

悪い例
膝を内側に向ける!
つま先の向きに対して、内側に膝を向けてしまっています。
こうなってしまうと、膝が前に出てしまうだけでなく、腰もうまく入らなくなります。
腰の反りすぎによる腰痛や、膝の痛みにつながります。

悪い例
膝を大きく外側に向ける!
つま先の向きに対して、外側に膝を向けすぎています。
この状態で更に腰を落とすと、そのまま膝が外に出てしまいます。
これも膝の痛みにつながります。
膝の向きの違いは理解できましたか?
この『 パワーポジション 』での膝の向きは動きのためだけではなく、膝のケガ予防のためにもかなり重要です。
しっかり身に付けて行きましょう!
『 パワーポジション 』を身に付けろ!(足の裏の体重の位置)
『 パワーポジション 』の姿勢を作る上で重要な要素の最後は、足の裏のどこに体重を乗せているか?です。
それでは下の写真で『 パワーポジション 』の姿勢を作るために、足の裏の体重の乗せ方を説明したいと思います。

良い例
外くるぶしに体重を乗せ、薬指側で支える!
足の裏に掛かる体重の位置を、外側にします。
細かく言うと、外くるぶしの下に体重を乗せ、薬指側で支えるような立ち方をします。
そうすることで、膝の向きも薬指に向きやすくなり、足に力みのない状態で腰が入って行きます。

悪い例
母指球に体重を乗せ踏ん張る!
足の裏に掛かる体重の位置を、内側にします。
細かく言うと、母指球(親指の付け根)に体重を乗せ、踏ん張らせる立ち方をします。
これによって、膝は内側を向き、前腿(大腿四頭筋)やふくらはぎを力ませ、腰も入らなくなります。

悪い例
かかとに体重が乗り過ぎる!
足の裏に掛かる体重の位置を、後ろにします。
体重がかかとに乗り過ぎてしまい姿勢の維持が難しくなります。
最初、腰を入れようとするとこの状態になる人が多いです。
この状態になる姿勢の維持が難しく、後ろにバランスを崩したり、足を力ませたりして腰を入れることが出来ません。
この体重の乗せ方が分かると下半身のバランスが安定し、フットワークの向上にもつながります!
しっかり意識をして身に付けて行きましょう。
『 パワーポジション 』を身に付けろ!(動画で動きを理解しよう!)
ここまで説明してきたことを実際の動きを見てさらに理解を深めてみましょう!
動画でしか説明してないことも有るので、ぜひ見てください。
『 パワーポジション 』の作り方は理解できてきましたか?
今回紹介した3つのコツは、ナチュラルでは身に付けることが難しい姿勢を、習得する助けになるのではないかと思います。
しっかり意識して練習できれば、1ヶ月後、2ヶ月後にはかなり良い姿勢が身についていると思うので、頑張って取り組んでみてください!
まとめ
今回紹介した『 パワーポジション 』の姿勢を身に付けることが出来れば、身体の使い方の大きな一歩となると思います!
ただし、ここからは努力以外の近道はありません!特訓あるのみです!(笑)
次回書く予定の「下半身の使い方、第2弾」では、この『 パワーポジション 』が出来てきていることを前提で書きたいと思います。
出来るようになるスピードは個人差があると思いますが、やり続ければ必ず誰でも出来るようになると思いますので、ぜひ身に付けてみてください!
もし質問などがありましたら、Twitter、またはお問い合わせからご連絡ください。
今日はここまで!
~おしまい~
『肉が食いたい』って人は必見!!
こんにちはカタルです。 ぼく… やっぱり肉が食べたいんです… 肉なしでは生きていけないんです… 肉ぅぅぅー 肉をくれぇぇぇーーー!! … はいッ! と言うことで(どういうことだ?w…
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